動画の翻訳 | Emile Faurie – What is a half halt and how to use it

  • 2025/07/15
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こんにちは。私はエミール・ファリェ、イギリス人オリンピックのドレッサージュライダーです。
騎乗において、完璧な半減脚で乗るというのはおとぎ話以外の何物でもありません。
何故なら、それは感覚で行うものであるからです。
これを言葉で説明するのはとても難しいのです

何故なら、それはライダーがそこに辿り着くために学ばなければならない感覚だからです。
完璧な半減脚で騎乗する上で、人が犯しやすい最も大きな間違いは手を使って乗ろうとすることです。

半減脚が後退の動きだと考えるからそうなるのです。
私が考えている半減脚というのは、馬を後ろに持って行くというより、バランスの立て直しを補うというものです。
何故なら、それは感覚で行うものであるからです。なのでそれを言葉で説明するのはとても難しいのです
私が騎乗において最も嫌いな言葉が「後退」です。後退だとは決して考えようとしてはいけません。
私たちが下方移行をしようとする時でさえ、馬が前に進んでいるよう注意しなければなりません。

「トム、準備ができたなら…速歩に入って」
「手を少し緩めて、馬がいい感じのリズムに落ち着けるようにして。そうその通り。そして、常歩へ前向きに移行させて」
「放して、そして速歩で進ませて」

私がいつもライダーたちに言っているのは、馬が半減脚に戻らないように、手綱の先で移行が終わっていると考えるようにすることです。
「前向きに常歩。手綱を緩ませて、そして速歩」
そしてここからは、ほとんど常歩の移行で乗ります。
「ほとんど歩かせるように前に出して、そして速歩き。完璧だ!さあ、もう一度、ほとんど常歩で前に出す。」
「時間をかけて、ゆっくり。」
一番大事なのは…
「そして速歩。」
馬がすぐに反応しないからといって強制しようとせず、繰り返すことです。
「そしてもう一度」
「ほとんど常歩、そして速歩。素晴らしい!いいね。」
「そしてほとんど譲歩に移行して」
肩から伝えるものと考えるようにして。
「そこで速歩。いいね。そして、速歩。」
「そして速歩。」
馬がすぐに反応しないからといって強制しようとせず、繰り返すことです。
「そしてもう一度」
「ほとんど常歩、そして速歩。素晴らしい!いいね。」
「そしてほとんど譲歩に移行して」
肩から伝えるものと考えるようにして。
「そこで速歩。よかったよ。そして、速歩。」
これらの移行をするときに気を付けるようにしているのは、自分の首の後ろ側や肩からこれらの移行を促す、ということです。
「さあ、もう一度、ほとんど歩かせるようにして。肩から力を伝えて、そして速歩。 優しく、そうだ!さっきより完璧だ。」
あれが私が思っていることに近いものです。馬が手綱の先で半減脚に反応することを学ばせるというものです。
つまり、よい半減脚で乗っている時というのは、馬の頸が下がるのを許してはいけないのです。
「ほとんど歩かせて。騎座を通って、そして速歩。」

体全体を使った柔らかな半減脚に馬が反応することを確実にするため、日常の基礎練習においてこれらの移行を数多く行います。半減脚は、一部の指示で乗るものではなく体全体を通して乗るものです。次の動きへ移るための一時の浮いた状態でその一瞬に馬がバランスを立て直さなければなりません。つまり、馬が重さを後部へ移動し、より重さを運べるようにするために行うものなのです。
「今のいいね。定位置で乗って、そう、完璧。速歩で。」
「さっきの、ひとつ前のよりずっといい。」
ひとつ前の時はまたトムが頑張り過ぎになっていたけれど、今回のはもっと自然な移行になっています。
「ほとんど常歩にして、速歩。完璧だ!」

今の練習を常日頃から速歩に混ぜることで、馬も手綱の先でもっと柔らかく半減脚へ反応することを覚え、更には私たちライダーにも体全体を使ってもっと柔らかく馬のバランスを立て直すことを教えてくれるのです。

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